中国情報
Kadoorie Hill(加多利山)は九龍城区にある住宅地です。主な開発はユダヤ系のKadoorie家によるものです。Kadoorie家は18世紀にムンバイでその基礎を築き、やがて上海、香港でビジネスや慈善活動を展開するようになります。1990年代には上海の博物館の建設に…
両会は全人代(全国人民代表大会)と政協(中国人民政治協商会議)を指し、今回は3月4日から開催されますが、それぞれ第13期全人代第5回会議、全国政協13期第5回会議となります。単なるショーでしょう、というのが大方の見方ですが、それにしても非常にやや…
イーロン・マスク氏がツイッター社を買収した際に「競争が激化する世の中で成功するためには、極めてハードコアになる必要がある」「これは集中的な長時間労働を意味する。並外れたパフォーマンスだけが合格できる」などのブラック企業を標ぼうするメッセー…
香港にある北京の出先機関として中央政府駐香港連絡弁公室が設置されていますが、昨年10月の党大会で中央を初めとする新たな人事が行われ、この弁公室にも新しい主任が任命されています。 新主任の鄭 雁雄(ていがんゆう)は広東省出身の共産党員としての経…
”今後の経済成長にとって生産性向上の寄与がさらに重要となり、生産性向上は政府の政策によって推進される” これは日本にもぴったりと当てはまると思いますが、Pinpoint Asset Management Limitedというヘッジファンドのpresidentが中国に対して指摘したコメ…
中国から他国への渡航が解禁され、各国の対策とそれに呼応する形での中国の日本に対するビザ発給停止が話題になっています。1月22日から始まる旧正月で往来が急増し、それに伴って中国内外での感染が拡大するのではないか、そもそも中国国内で新種のウイルス…
中国でゼロコロナ政策が大幅に緩和されウイルスとの共生を選択したと報道されています。WHOのハリス報道官のコメントが紹介されています。 「非常に厳格な管理体制からの脱却はどの国にとっても非常に難しい」と指摘。課題は国民のワクチン接種を確実にし、…
中国各地で起こっている集団による抗議活動はちょっとしたデジャブ(既視感)を感じる光景です。特に上海。香港と同じく国際都市として洗練されたイメージのある上海で人々が感情を表に出して行動を起こしている光景は、2019年に逃亡犯条例に端を発した香港…
香港ドルで給料を得ることでいい点は為替を気にせずに余剰資金を米国株に投資できることです。香港は米ドルペッグ制をとっており、1米ドルに対して7.75HKDから7.85HKDの範囲が定められています。それに、今日本に帰って香港ドルを両替して買い物をすれば、お…
アイリスオーヤマが一部の商品について生産を中国から日本へ移管するという記事を読んだ時、時の流れを感じずにはいられませんでした。国内生産に切り替える要因の一つに中国の人件費高騰が上げられていました。私が勤める会社は2000年から中国での生産を開…
香港金融管理局が主催するグローバル金融サミットが11月1日から開催されました。Covid-19の影響を受けて以来、香港で行われる初の国際イベントであり、世界各国から200名以上を招いてのサミットです。香港政府としては、中国大陸ほどではないにせよ、他国と…
香港特別行政府立法会初代主席で親北京派の重鎮であるRita Fan Hsu Lai-tai(范徐麗泰)が今回の新チャイナセブン選出に際してコメントを発しています。香港にとって今後ますます緊張を増してくる地政学的環境下における指導と国家の発展との統合を深めてい…
訪日外国人旅行者数は当初2020年に予定されていた東京五輪に向けて2019年についに2000万人に達しました。奇しくも東京五輪の年、さあいよいよ今年、というときに武漢発の感染症が世界中に拡大した、まさにその直前でした。10月11日から入国制限が大幅に緩和…
香港のGDP成長率は今年第一四半期、第二四半期にそれぞれマイナスを記録しています。世界経済が低迷する中で香港特有の要因はやはり感染症対策による影響です。9月26日からはようやく入境時の隔離が撤廃されましたが、三日間の観察期間は少なくともレストラ…
世界は米ソに代表される東西冷戦の時代に戻っているようにみえます。米中の安全保障に関する利害の対立が他の国家の利害と態度に影響を及ぼし、国際的な企業間取引と企業活動に変化をもたらします。このような状況下で習近平総書記は前例を覆して三期目の中…
「雲隠れ」「軟禁」「クーデター」などの憶測がSNSやYoutubeを賑わせていましたが、冷静な論客、ジャーナリストが指摘していた通り、習近平総書記はカザフスタン、ウズベキスタンの外遊後、初めて公に姿を現しました。おどろおどろしい内紛、政治闘争の果て…
香港は2020年の国家安全法制定によって中国の一都市に成り果てたとされ、これまで築いてきた国際都市としての地位を徐々に失っていくとの見識が喧伝されています。実際、金融センターとしての機能低下、人材の流出など深刻な危機に直面しているのは事実です…
ミリオネア(millionaires)といえば、億万長者と同義と認識しています。one million USなら約1.4億円になりますので、資産がそれだけある、イコール億万長者、で間違ってはいないでしょう。 ロンドンのHenley & Partnersが世界の都市別high net-worth indiv…
中国商務部は2022年1−4月の対中直接投資実行額が前年と比べて20%も増加していると発表しています。金額にして4,786億元(約9.7兆円)、国別ではドイツが+80.4%増加、米国が+53.2%増加、などとなっています。 www.gov.cn 欧米は中国からの撤退、事業縮小を少…
中国共産党大会は10月16日から開催されることが決まりました。習近平総書記三期目の続投に向けて準備が整ったようです。中国は流石に、というかついにというか、「詰んだ」と言っても言い過ぎではないような状況に追い込まれてきました。 不動産融資規制によ…
香港といえば、子供のころは100万ドルの夜景、アグネス・チャン、そしてブルース・リー、大人になってからはあまり明確なイメージやシンボルがなくなってきました。ただ、40歳になって上海に転勤した当時、都市開発や商業施設などで先行していた香港は私にと…
どうやら北戴河会議が終わったようです。この集まりは開始も終了も正式なアナウンスがありません。李克強国務院総理が中央政治局常務委員会のメンバーでいち早く公に姿を現し、引退した長老と共産党の幹部が避暑を目的に集まる非公式な会合が終了したとみら…
4月に入境後の隔離が一週間に短縮され、この度指定ホテル隔離3日と4日間の観察期間を経て行動制限が解除される3+4がアナウンスされました。8月12日から実施。 李家超行政長官によるとこの3+4が現在、科学的根拠に基づいて経済社会活動維持と安全確保を両立…
米国下院議長が本当に台湾の地を踏んだ映像は歴史的にもなかなかの重みがあるものでした。ペロシ史の政治家としての実績やこの方の政治信条がどうであるかはさておき、民主党の圧倒的不利が予測される中間選挙を前にしての選挙活動としての側面もさておき、…
先に払ったら負け、は中国で生活する上での鉄則だと思ってました。明日はどうなるかわからない、という不確実性は一党独裁の共産党国家の特性だと思います。たとえば交通機関や公共施設を何の予告もなく使用禁止、封鎖してしまうのは今の感染防止策としての…
新しい行政長官になって香港も本土に倣って閉鎖などのより強制力を伴った個人の自由に対する制約、制限を強めるのでは、と懸念していました。しかしどうやら、金融センターとしての機能や経済力の低下を防ごうという動機づけが働いているようで、少し安心し…
7月1日、香港の返還25周年と新行政長官就任式の式典で習近平国家主席のスピーチで一国二制度について触れ、香港の独自性と強みを強調しました。これを香港に対するメッセージと受け取れば、お為ごかしと一笑にふされるだけの内容だと思いますが、その意図は…
香港の九龍にある広深港高速鉄道の香港側の最終駅である西九龍は2018年9月に開業しました。その後、コロナ感染が始まったため、私自身は乗車したことはありませんが、イミグレーションが設置されており、本土の行政、法律が適用される地理的物理的範囲が香港…
経済の停滞が深刻さを増している中国ですが、その分インフレーションについては欧米諸国のような状況とだいぶ異なるようです。(日本もですが)いくつかの要因、欧米との違いが指摘されていますが、なかなか興味深い内容です。 www.scmp.com CPIを構成するバ…
世界正義プロジェクト、と聞くとなんだか香ばしい印象を受けますが、これは真面目な団体です。「法の支配ランキング」を発表しています。独裁者や特定の集団などの恣意的な権力行使が法によって排除、制限される程度を評価したもので、対象は139の国または地…