水になるブログ

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中国式お仕置き~業績未達成者はニガウリを生で食べさせられる

 中国にいると罰金によって人の行動をコントロールしようとする傾向が目立ちます。企業でも、飲食店でも、行政機関でも、失敗や過ち、あるいは業績の不足などに対して罰金を課す統制が好んで採られています。
 人々を統制し、まとめ上げるために価値観や理念を共有するといった方法やマニュアルなどで教育するといった方法もありますがどちらかというと「上から抑えつける」、といった印象です。国土が広大、人口が多い、多くの地方文化と人の移動、などなどの理由があるのだと思いますが、組織統制の難易度が我々が日本で経験しているそれとはだいぶ差があるように感じます。
 そこで手軽で直接効果が期待できると考えられているのが「罰金」ではないでしょうか。罰金の副作用は、個人がその責任から逃れるために失敗を隠し、うそをつく動機が働くことですが、中国にいたときオーダーを間違えて運ばれた料理を受け入れるよう強制する店員に憤りを感じた経験がありますが、これは罰金の副作用だと思います。

sc.mp

 ある中国企業が業績が目標に達していない従業員に対して生のニガウリを食べさせる罰を課していることで話題になっています。SNS上で批判を浴びるとこの会社は「人は苦痛を避けようとするもので、ニガウリを食べたくなければ一生懸命働くはずだ」とコメントしています。これは賞罰システムの一環で、労働契約上従業員が同意していることだ、とも説明しています。
 同意しているかどうかはともかく、効果があるのか甚だ疑問に思います。そして効果があるのかどうかはともかく、生のニガウリはきつそうですね。過剰労働や圧力によって死に至る日本の事例から比べるとむしろ微笑ましく思えてしまいますが。
Be water, my friend.