日本の製造業の中国からの生産シフトが起こっているように、日中の人件費や物価の差は縮まり、あるものについては逆転しているようです。2007年に上海でマッサージをすると一時間60元くらいからありました。当時のレートで1,000円くらいですが、今は200元以上するようなので、現在のレートでは4,000円以上になり、日本でも同じ価格あるいはそれ以下で同じようなサービスを受けられるということになります。
2007年に上海で採用した20代のオフィスワーカーの月給は3,500元でしたが2021年の上海の平均月給は11,396元(約222,000円)だそうです。日本のサラリーマンの平均月収(月給ではない)は36万円くらいだということなので、ここにはまだ差がありますが、ここ10年くらいで中国人の給与レベルもずいぶん上がっているとみてよさそうです。
ここでは、その上海の平均月給の十倍以上の収入を謳っている人材募集に多くの人が唖然とした事例を取り上げています。これは特殊な事例です。
上海のとある女性が個人的なハウスキーパーを募集しているのですが、その要件は
- 古代の召使のように跪いて奉仕する
- 主人が脚を伸ばすと靴をはかせる
- 主人が肩を揺すると脱衣を手伝う
- 目配りができて自尊心が強すぎない
- 身長165cm超、体重55kg未満、中等教育以上、容姿端麗、歌って踊れること
だそうです。
この雇い主はすでに二人のハウスキーパーを通いで採用しており、日中と夜間それぞれ12時間の勤務でそれぞれ140,000元(約2,730,000円)の月給が支払われています。
日中シフトは朝の7時から午後7時まで就業、靴下と靴を履かせ、帰宅時には10分前には玄関で待機する。夜シフトは脚を洗い、マッサージし、水と果物を用意する。
要件を満たし、かつ短期間で稼ぎたいという人にはいいかもしれませんね。
Be water, my friend.