水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

香港は女性のパラダイス?

 日本では「女性活用推進法」が2015年に制定されました。「仕事で活躍したいと希望するすべての女性が、個性や能力を存分に発揮できる社会の実現」を目的としています。私は平成元年に大学卒業後、今の会社で勤めるようになりましたが、いわゆる「お茶くみ」は女性がするのがあたりまえ、女性は女性だけの制服を着て、管理職になる女性は何万人の社員の中に一人か二人、という環境がしばらく続きました。その後上海や香港で仕事をするようになりますが、どちらも日本と比較すると女性が性別に関係なくポジションに就き、同じ処遇で働いているように見えます。 

 中国本土から香港に来たあるブロガーが女性にとっての居心地という観点で意見を紹介しています。職場に関しての記述は、正直言って誇張されているようにも感じますが、あらためて香港を再発見したような気にさせられる興味深い内容でした。ここではこのブロガーが女性に香港を推す理由が四つ挙げられていますが私の個人的見解とともにご紹介したいと思います。

sc.mp

“もっと早くここに来ればよかった。香港は女性に対してとてもフレンドリー”

理由1:自分の好きな服を来られる自由があること

”キャミソールやブラ・フリーを着ても人に見られることもないし、ノーメイクで驚かれることもない。髪をピンクに染めてもいいし、自分らしくいられる。”

私の感想:日本の都市と同じように香港も服装に気をつかう女性が多いと思います。中国でも上海などはやはりそのように見えますし、女性がおしゃれによってネガティブな意味で人の注意を惹く、という感覚はありませんでした。(実はそうだったことを気づいていなかったのかもしれません。)ましてやメイクに関しては上海ですらすっぴんがマジョリティだったと思います。香港はすっぴんもばっちりメイクもそれぞれ、という感じはしますが、私の職場で言えば圧倒的にノーメイクが主流です。

 

理由2:職場における個人の尊重

”香港では採用面接でボーイフレンドがいるか、とかいつ結婚する予定か、と訊かれることはない。”

”オフィスには40代、50代の独身女性も多く、彼女たちがとっても楽しそうにしているし、多くの趣味を持っていることに驚かされる。男性と同じかそれ以上の給料が支払われる。”

私の感想:香港では初対面で、あるいは会社のオフィシャルな立場で個人的なことを質問するのは非常識という通念があります。ここは本土と明確に異なる点だと思います。

 

理由3:高水準の教育制度

”香港では「男は女よりも賢い」というような差別的な観念にさらされることはない。女の子はにこにこしていればいい、などと教える人もいない。人に影響を与えるのはその人の才能や能力だ、という考えだ。”

私の感想:中国ではそうなのか?とあらためて思いました。

 

理由4:”humanistic literacy” (人間としての教養)

例として公共交通機関を利用するときの人々の礼儀正しさが挙げられる。大きな声を出さず、きちんと列に並ぶ。

私の感想:激しく同意。大きな声を出す人は少ないし列には並ぶし、往来で他の人とぶつかればほぼ必ず「すみません」のようなことを言っています。香港に長くいる人に聞くと昔はもっと粗野だったと言いますが。

 

 人の習慣や行動様式は時間とともにあるいは社会や経済の発展や衰退とともにその社会で共通の認識として醸成されていくのだと思います。その中にいると他の社会との違いについては特に敏感である必要もないのですが、いったん外に出ると至る所でそれを発見することになります。私といっしょに働いている香港のみなさんはここで紹介されているような内容についてどう思うか訊いてみたいと思います。

Be water, my friend.