水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

香港人の価値観

 今週も終わりました。

 2015年に上海を後にして以来会っていなかった香港人の友人に会いました。彼はずっと奥さんと一緒に上海に住んでいますが、今回はビジネス用途で久しぶりに香港に出張に来たとのことで、早速一献酌み交わしたわけです。

 彼はもともと香港で自分の小さな会社を運営していてそれが収入源なのですが、2010年の上海万博に商機を見込んで2008年に香港から移住しています。お互い、同じ年頃の長男がいて当時は同じサッカーチームに所属していたことから家族の付き合いが始まりました。同じ頃上海に転居して、仕事上も万博のブームに沸く上海で新規開拓を狙って、しかし想像以上の辛酸を舐めるという体験を共有しているため共に活動をする時間は短かった割には濃い関係を築いていると思います。

 今のこととして、私が香港に来てから分かったこと、以前持っていたイメージとは違う香港、などを話しました。香港の住宅事情もその一つですが、彼は当然それはよくわかっているし、それが

たとえ上海での商売がうまくいっていなくても奥さんと共に上海に留まり続ける大きな要因になっていると知りました。長男はカナダの大学に入学しているため、子供の環境として上海か香港か選ぶ理由はなく、ご夫婦二人の都合として上海に住み続けているのだそうです。

 なるほど、と思いましたね。収入源の香港の商売はリモートで管理できるので、同じ生活コストをかけても上海ならよほど快適に暮らす事ができるというわけです。それはそうです。住居は同じ家賃なら上海で二倍以上の面積を得られますし、外食は同じクオリティで香港は1.5倍は高くなります。

 香港の人の一つのライフスタイルをリアルに実感しました。

Be water, my friend.