水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

本土との往来も再開

 中国から他国への渡航が解禁され、各国の対策とそれに呼応する形での中国の日本に対するビザ発給停止が話題になっています。1月22日から始まる旧正月で往来が急増し、それに伴って中国内外での感染が拡大するのではないか、そもそも中国国内で新種のウイルスが発生しているのではないか、といった心配と、むしろそういったことを積極的に意図しているのでは?といった推測も聞かれます。北朝鮮化する中国。どこの誰だったか、「西朝鮮」というのが相応しいのでは、と言っていた人もいましたね。
 中国と香港の一国二制度は終わった、などと言われていますが今でも入出境管理があり、他の国と同じように中国と香港の往来は規制されており、1月8日からこの規制が緩和されました。昨年末に日本政府が香港から人気の北海道や沖縄への便を停止するとの通知をしたところ、香港政府から猛烈な抗議にあって7日以内に中国に滞在した乗客がないことを条件に撤回するというどたばたがありました。14億人もの人口を抱えていながら充分な準備をしないうちに突然封じ込めを解除し、同時に外国との往来を開放するという超無責任体制はなんとかならんもんですかね。日本の対応に対して「差別的」などといつものシュールなギャグをかましている場合ではないと思いますが。
 やはり、というか香港で商売をしている人たちは(私を含む)本土からの流入を期待しています。1月8日から規制が緩和され、本土から香港、香港から本土の陸路移動に対して一日当たりそれぞれ5万人の割り当てが設定されています。入出境管理は深圳湾(Shenzhen bay)、落馬洲(Lok Ma Chau 二か所)、羅湖(Lo Wu)、文錦渡(Man Kam To)、沙頭角(Sha Tau Kok)、香園囲(Heung Yuen Wai)の七か所が深圳との境界にあるほか、空港、フェリー埠頭、九龍の高速鉄道駅などがあります。

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 1月8日と9日の陸路の入出境者数は期待されていたほどではなかったようです。本土から香港への南向きは23,500人、逆の北向きは52,500人で、香港が期待する本土からの流入は二日間で一日当たりの上限割り当ての半分にも満たないということになります。本土で風邪の症状に対応する薬が不足していることから棚を埋めて待ち構えていた香港の薬局はがっかりしているそうです。香港から本土への移動の方が二倍以上多いのは、もともと本土に出自を持つ人が故郷に帰る、家族や親戚に会う、といった目的の人が多いからかもしれません。私のオフィスでも春節を前に、早々と休みをとって家族で本土に渡った人がいました。
 今週の日曜日から九龍西駅を出発する広深港高速鉄道も再開するそうで、私はこれに乗ってみたいと思っています。
Be water, my friend.