水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

香港の最低賃金

日本のひとりあたりGDPはついに韓国や台湾に追いつかれ、さらに追い抜かれる水準となっています。香港はすでに日本よりも高い水準にあります。円換算でのものの値段はたいてい東京と比べて1.5倍程度は高く、私のオフィスで働くみなさんの給与も、マネージャ…

米国株 先週の動き 2023年5月1日〜5月5日

政策金利の引き上げは予想どおりの25bp、パウエル議長の会見では「いくらかの追加的引き締めが必要」が削除されたものの「追加利上げは排除しない」、「いまのインフレ見通しで利下げは適切ではない」との言及がありました。市場は相変わらず7月以降の利下げ…

米国株 2023年4月の運用成績

業績悪化が懸念されていた企業決算の発表が始まりました。S&P500企業の53%がすでに発表を終え、そのうち79%がEPSで予想を上回っており、株式市場に大きな波乱を与えることはありませんでした。一方で依然として底固い雇用、sticky(しつこい)な物価、じわり…

米国株 先週の動き 2023年4月24日〜4月28日

実質GDPは予想を大きく下回る+1.1%、PCEコアデフレータ、PCEデフレータは共に予想を0.1%だけ上回ってしまいましたが相場に大きく影響するほどではありませんでした。 GAFAM決算に注目していましたが、予想を上回るか、少なくとも大きなgapはないということで…

香港は女性のパラダイス?

日本では「女性活用推進法」が2015年に制定されました。「仕事で活躍したいと希望するすべての女性が、個性や能力を存分に発揮できる社会の実現」を目的としています。私は平成元年に大学卒業後、今の会社で勤めるようになりましたが、いわゆる「お茶くみ」…

米国株 先週の動き 2023年4月17日〜4月21日

企業業績はこれまでのところ懸念されていたほど悪くはなく、先週は波乱もありませんでした。保有資産ではAT&Tが第一四半期決算を発表し、売上高とサブスクリプション登録者数で予想を下回ったことから10%も下落し、直近3月の安値$18を下抜けてしまいました。…

お寺参りする中国の若者

中国では近年、”躺平”ということばが流行りだしました。996と言われるように9時から9時まで週6日間働く労働環境、結婚のためにマンションを購入し、そのため一生を住宅ローンの支払いに費やす(それでもマンションが無事完成していればまだマシ)、大学を卒…

米国株 先週の動き 2023年4月10日〜4月14日

物価指数は総合/コア×消費者物価/生産者物価、のいずれの組み合わせも予想の範囲内でした。金融機関破綻、企業業績不振、失業率上昇、さらにはリセッションなど不安要因は尽きませんがひとまず一安心しました。5月に利上げ打ち止めというシナリオは支持さ…

中国式強欲

セレブな国際政治学者三浦瑠璃が横領の疑いで東京地検特捜部に逮捕された夫、清志氏に「100億円くらいつくれないの」と迫ったと言われていますが、本当だとすれば豪勢な生活やセレブな交友関係を維持するための経済的動機から犯罪に至る過程で本来保っている…

米国株 先週の動き 2023年4月3日〜4月7日

雇用統計はいずれもほぼ予想の範囲、波乱はありませんでした。株価三指数も大きな動きはなく、静かな一週間です。個人的にはJ&Jがタルク訴訟の和解案として25年間に亘って$8.9億の支払いを提案し、受け入れられたことから市場が好感し、+6.2%上昇したのは大…

米国株 2023年3月の運用成績

3月は2月の落ち込みからさらにシリコンバレー銀行の破綻、クレディスイスの救済合併など金融不安で相場は悲観的になりましたが、一方で雇用の弱含み、インフレーションの後退から利下げの織り込みが強まって最終的にはプラスに転じました。 保有資産は月間で…

米国株 先週の動き 2023年3月27日〜3月31日

先週の米株価三指数は共に3%台の上昇を示しました。金融不安がひとまず落ち着いたことと、PCEコアデフレータが予想の範囲内で収まったことが強く影響したと思われます。セクター別ではエネルギー、一般消費財、不動産が大きく上昇しました。 保有資産は損益…

戻ってきた中国本土からの旅行者

コロナ禍の三年とそれに先立つ逃亡犯条例に端を発する市民のデモ活動と国家安全法による封殺を経て香港は少なからず輝きを失ってしまいました。実際に今、ここで生活をするものとしてこの都市の魅力はなんだろうか?とふと考えることがあります。山や海とい…

米国株 先週の動き 2023年3月20日〜3月24日

FRBの政策金利は予想どおりの25bp利上げ、上限金利5.0%と発表されました。先週の相場は上昇して終わったものの、主要三指数は週を通じて1%台と、比較的小幅な上昇となりました。年内利下げのカウントダウンに対する期待と金融不安というアンビバレントな状況…

米国株 先週の動き 2023年3月13日〜3月17日

注目のCPIは予想と同水準の6.0%、PPIは予想を下回る4.6%でした。この一週間で10年国債金利が大幅に下落し、ダウ工業平均は僅かに下落したもののS&P500とナスダック総合は上昇、特に金利の影響を受けやすいナスダックは4%台の上昇となりました。 今週は3月のF…

米国株 先週の動き 2023年3月6日〜3月10日

アメリカのシリコンバレー銀行が破綻し、10年もの国債利回りと株価が同時に大幅に下がりました。リーマンショックのときの破綻連鎖をついつい想起する重苦しい雰囲気を感じます。失業率、非農業部門雇用者数は予想より悪い数値が出ました。 一方で次回の利上…

Kadoorie家のKadoorie Hill

Kadoorie Hill(加多利山)は九龍城区にある住宅地です。主な開発はユダヤ系のKadoorie家によるものです。Kadoorie家は18世紀にムンバイでその基礎を築き、やがて上海、香港でビジネスや慈善活動を展開するようになります。1990年代には上海の博物館の建設に…

米国株 先週の動き 2023月2月27日〜3月3日

市場は木曜日から金曜日にかけて大きく上昇、S&P500 は再び50日移動平均性を上に抜けてきました。2月は月足でマイナスになりましたが3月はこのままプラスで終わってほしいですね。 アトランタ連銀総裁(投票権はなし)の3月は25bpの利上げが好ましい、夏中盤…

米国株 2023年2月の運用成績

今年1月から上昇に転じたかと思いきや2月は小休止。景気についてハードランディングかソフトランディングか、はたまたノーランディングかと言っているうちに強い雇用となかなか鎮静化しないインフレーションによって利上げの長期化によってひたひたと企業業…

全人代の人事と香港のかじ取り

両会は全人代(全国人民代表大会)と政協(中国人民政治協商会議)を指し、今回は3月4日から開催されますが、それぞれ第13期全人代第5回会議、全国政協13期第5回会議となります。単なるショーでしょう、というのが大方の見方ですが、それにしても非常にやや…

米国株 先週の動き 2023月2月20日〜2月24日

PCEデフレータの予想を大きく上回る強い数値が出ました。米株価三指数は週間でそろって▼3%前後の下落、S&P500は50日平均線を下抜けて1月20日の水準まで戻ってしまいました。先週、5.00-5.25で打ち止め5月あるいは6月で利上げが終わる、というメインシナリオ…

中国のブラック企業

イーロン・マスク氏がツイッター社を買収した際に「競争が激化する世の中で成功するためには、極めてハードコアになる必要がある」「これは集中的な長時間労働を意味する。並外れたパフォーマンスだけが合格できる」などのブラック企業を標ぼうするメッセー…

米国株 先週の動き 2023月2月13日〜2月17日

注目の物価指数はCPI、PPIともに予想を少し上回る結果となり、現在進行中のインフレーションがそう簡単には収まらないことをあらためて暗示しました。小売売上高にみられるように依然として経済は底固く、市場の利上げ予想もターミナルレート5.25-5.50が優勢…

中国式近代化

香港にある北京の出先機関として中央政府駐香港連絡弁公室が設置されていますが、昨年10月の党大会で中央を初めとする新たな人事が行われ、この弁公室にも新しい主任が任命されています。 新主任の鄭 雁雄(ていがんゆう)は広東省出身の共産党員としての経…

米国株 先週の動き 2023月2月6日〜2月10日

長期金利の上昇が止まらず、今年1月の水準まで引き上げられています。FRB各理事のタカ派的発言もあり、今週は相場が下落しました。今週は注目のCPIの発表がありますので、ここが短期の上昇局面が継続するかどうかの分かれ道になるのではないでしょうか。 ど…

米国株 先週の動き 2023月1月30日〜2月3日

金曜日に予想を上回る雇用の増加によって相場が下落しましたが、週次ではS&P500とナスダックが続伸しました。GAFAMの決算が出そろい、結果は不調だったものの悪材料出尽くしということか、株価は上昇しています。 今年前半は上昇基調が続くシナリオで市場を…

米国株 2023年1月の運用成績

「1月の株価が強いとその年の株価は強い」というアノマリーがあるそうですが、1月はよいスタートを切りましたね。インフレーションの鎮静化が刻々と実現される一方で、市場は企業業績や景気後退に対する警戒感に対して徐々に鈍感になっている楽観的な態度に…

米国株 先週の動き 2023年1月23日~1月27日

PCEコアデフレータ―でも引き続きインフレーションの鎮静化傾向を読み取る結果となり、相場は引き続きリスクオン、ディフェンシブからグロースへシフトの傾向を継続しました。 今週はFOMC、雇用統計など1月の好調が続くか、あるいはFRBのタカ派発言で楽観的す…

米国株・中国株 先週の動き 2023月1月17日〜1月20日

物価上昇に歯止めがかかる一方で景気停滞の兆候が強くなる傾向がはっきりし出して、そのどちらかの情勢によってその日の相場が動いているように見えます。bad newsはgood newsからbad newsはbad newsに相場の反応が変わってきました。 2022年は三指数の中で…

旧正月

今日(1月22日)から香港も中国と同じ旧暦による旧正月(春節)を迎えます。中国の場合、春節は農村から都市に出稼ぎに来ている人々が故郷に帰る一大イベントとなります。生産工場の場合、ラインの労働者は多くがそのような人々であり、だいたい一ヶ月ぐらい…