水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

中国情報

香港 違法集会スキャンダル(1) 行政長官の頭痛

終わりよければすべてよし、と言いますが、この人も頭が痛いでしょうね。任期満了間近、親分のところへも挨拶に行った、実際どう評価されているかはともかく、貢献を称える言葉をもらった、オミクロン感染がじわりと増えてきた、春節、五輪を控えてセンシテ…

中国リスク 食の安全保障

14億人の胃袋を満たすことは政権を安定的に維持していくための至上命題です。不動産の資産価値下落がすすみ、さらに食糧事情に深刻な影響が出始めると、さすがに暴動が起きるのではないかと思います。小さい暴動はいつも起きてはいますが。 中国といえば、14…

中国経済のロングテール

パレートの法則を古典にしてしまったロングテールの法則はITが生み出した革新です。 中国経済のスローダウンが明らかになっていますが、経済主体のロングテールである小企業は全体で国家の税収の半分を担い、GDPの60%を占め、都市の雇用のうち80%に貢献して…

香港で三番目の富豪の資産管理

香港の株式相場は今年は最悪でしたね。12月30日12:00のハンセン指数は年初から15%の下落です。本題とはまったく関係がありませんが私も10%、香港上場銘柄に入れています。そんな現在の投資環境、資産管理に対する影響を垣間見る香港の資産家のお話です。 www…

香港大手不動産デベロッパーの憂鬱(5) 量的充足

2019年に香港で起こった、かつてないほどのスケールのデモ活動の背景には住宅問題に対する不満があったと聞きます。そこで香港や北京の政府当局は問題の矛先を不動産デベロッパーに向けている、というわけです。 今年3月には韓正副首相(今話題になっている…

香港大手不動産デベロッパーの憂鬱(4) モノポリー

昔、モノポリーというボードゲームに凝ったことがありました。首尾よく土地、建物、公共事業などに投資を積み重ねて最終的に他のプレーヤーを破産させると勝つというゲームで、資本の論理を体感することができます。パークプレースやボードウォークの一等地…

香港大手不動産デベロッパーの憂鬱(3) 新界、北部計画

香港といえば香港島と九龍半島がよく知られていますが、新界(New Territories)の存在については私自身はよく知りませんでした。新界は英国が清から香港島と九龍半島を割譲したあと「租借」した地域で、本土の深センと接する九龍半島の北半分と233の島から…

香港大手不動産デベロッパーの憂鬱(2) 棺桶住宅

不動産、といえば中国本土では不動産デベロッパーの過剰債務、投機的売買抑制の話題が日を追うごとに増えてきている印象です。政府の掲げる「共同富裕」のスローガンと折り重なって、地方政府とともに巨額の収入を得てきた不動産業に大ナタがふるわれている…

香港大手不動産デベロッパーの憂鬱(1) 四大不動産デベロッパー

「アメリカの家に住み、中国人のコックを雇い、日本人の奥さんをもらう」という例えがありましたが、昭和の時代、日本の住宅事情は「ウサギ小屋」というありがたい評価を受けていました。今にして思うと今の中国のように目覚ましい経済発展を遂げる中で貿易…

中国 国家の安全と身の危険

中国のデータセキュリティ法は6月10日の全人代で可決・成立し、9月1日から施行されることになりました。しかし北京政府がデータセキュリティ法を侵害している疑いがあるとして滴滴に対する調査を発表したのは同社がNYに上場した直後、7月2日でした。 www.wsj…

中国経済のリアル 収入は減るが家賃は上がる

中国経済がいよいよ鈍化してきた、という情報はここのところの月次統計で如実に現れてきています。中央政府は「共同富裕」を掲げて大手企業からの搾取による富の分配をすでに実行していますが、それこそ「やっている感」を出している以上の効果があるのかは…