政府からの相次ぐ新しい規制や方針の転換を受けて苦境に立たされている中国企業ですが、ここへきて株価が反発し始めています。その中でもテンセントは私も100株保有していますが、今年に入ってから過去最高値をつけたあと45%下落しています。
8月18日の第二四半期決算報告でも利益が前年同期比29%増加するなど業績は好調で、ファンダメンタルに目を向ける投資家にとって押し目買いの機会と映っているのでしょう。
今回紹介する記事ではすでに実行、発表されている当局の施策による同社の業績に対する影響と同社の成長機会について、客観的に事実を確認できます。
【覚えておきたい用語】
- headwind 逆風
- SME small and medium sized enterprise 中小企業
- gig economy 請負短期労働市場
- base effect 二期にわたって成長が続くとき、同じ量の成長を達成しても成長率は鈍化する現象
規制当局からの逆風が続くが、実質的影響は限定的
- 10代のゲーム利用者の貢献はゲームビジネスの収益の一部にすぎない
- 税制優遇の剥奪に関しては子会社の利益のしかも数パーセントの影響しかない
- データセキュリティに関して同社は業界内で高い水準を維持している
- 同社の収益は中小企業や非正規短期労働者の手数料に頼っているわけではない
増収ペースが鈍化しているが、額でみれば十分に成長している
- ゲーム収入の成長は国内の25%に対して海外では37%成長し、同社のゲーム収入の25%を占めている
- フィンテックおよびビジネスサービスは40%の高成長で、同社が企業向けビジネスに順調に移行していることがわかる
- 教育産業向けの広告が減少するが、同社の広告枠はプレミア枠なので穴を埋めることは難しくない
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