中国政府がゲーム業界に対して三ヶ月停止していた新商品承認が再開されることになり、同業界の株価が上昇しました。
私自身が保有しているTencentの株価は9月以来レンジの値動きですが、11月は上昇基調に入っています。
同社の株価は今年1月にHK$766をつけてから8月にはHK$421まで45%暴落しました。「ゲームは精神的アヘン」と国営紙においても批判が展開され、現在さかんに喧伝されるようになった「共同富裕」の布石として教育、保険、不動産などとともにゲーム業界への締め付けが始まり、新たなゲーム商品の承認が停止されていました。DidiがNY市場に上場した直後にサイバーセキュリティ調査と称する規制が行われたあとでした。
続けてゲームに対しては「未成年者保護法」を前面に押し出して同法に抵触するとして、結果的にTencentなどゲームを提供する企業は未成年者に対して利用可能時間などを大幅に制限する措置をとるに至りました。
一方、8月18日は同社の第二四半期決算報告があり、利益が前年同期比で+29%増えるなど好業績を示し、投資家は「押し目買い」をすすめました。またこの決算発表の前にはゴールドマンサックスが同社をConviction List（強い買い推奨リスト）に採用して株価が底値から急反落する現象もみられました。
ゴールドマンサックスのコメントは私にとっても印象的だったのですが、今回のような政府の業界規制は2018年にもあり、このときTencentの株は最安値から三倍以上に上昇したとのことでした。今回は8月の底からまだ+20%上昇です。三倍ならずとも二倍まではと期待してホールドしています。
Be water, my friend.
