水になるブログ

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米国株 先週の動き 2024年7月29日〜8月2日

 雇用が大きく減退したことで市場はリスクオフに大きく転換しました。10年物国債金利も▼10%近く低下し、4%をやすやすと切ってしまいました。9月に期待されている利下げも50bp予想となり、急速に景気後退観測が強まっています。

 SOXLがみたこともないような急激な乱高下の結果、含み益がほぼなくなる一方で、TMFがぐいぐいと上昇、JNJが約一年ぶりにプラスに転じました。しかしトータルの評価益は+15%まで下がり、今年五月の水準まで戻りました。今週はISM非製造業景気指数が唯一の主要指標でリスクオフに拍車がかかってしまうかどうかのカギになると思いますので、たいへん気になるところです。

 

Topics:

  • マイクロソフト30日発表4-6月決算、クラウドサービス「Azure(アジュール)」の増収率が四半期ベースで鈍化、AI製品への巨額投資の成果を期待していた投資家を失望させ、株価は下落
  • アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)株価30日上昇、7-9月について堅調な見通しを示すー新しいAIプロセッサーが成長を後押ししていることが浮き彫りになった
  • 米民間調査機関のコンファレンスボード発表7月米消費者信頼感指数上昇、景気や労働市場に関する見通しが改善
  • FOMC7月30、31日定例会合で主要政策金利5.25-5.5%(二十数年ぶりの高水準)に据え置き決定、パウエルFRB議長9月にも利下げに動く可能性があるとの見解
  • メタ・プラットフォームズ4-6月決算は売上高が市場予想を上回ったーAIへの多額の投資がターゲットを絞ったパーソナライズド広告の販売増に寄与している
  • クアルコム7-9月の売上高、市場予想を上回る力強い見通しーしかし、スマホ市場の回復ペースが投資家の期待より鈍いと不安視され、7月31日の時間外取引で株価は下げに転じた
  • アマゾン・ドット・コム7-9月営業利益見通しはアナリスト予想を下回るー同社はAIサービス需要に対応するため投資を拡大、米株式市場時間外取引でアマゾン株は下落
  • アップル4-6月決算、中国での売上高が予想より大きく落ち込み、タブレット型端末「iPad」の新モデルの販売好調などで全体的に好調だった同社の業績に影を落とした
  • インテル7-9月売上高見通し、アナリスト予想を大きく下回るー同社は1万5000人を超える人員削減も発表、AIブーム対応で優位に立つ競合にビジネスを奪われている
  • ISM7月製造業総合景況指数、過去8カ月で最大の活動縮小を示すー受注と生産の縮小が加速し、雇用指数は4年ぶりの低水準
  • 先週の米新規失業保険申請件数はほぼ1年ぶりの水準に増加し、労働市場が減速している新たな証左となった

 

決算:

M7

  • Microsoft (MSFT) :EPS(2.95、予想2.94)〇、売上高(64.7B、予想64.38B)〇
  • Meta Platforms (META):EPS(5.16、予想4.7)〇、売上高(39.07B、予想38.28B)〇
  • Apple (AAPL):EPS(1.4、予想1.34)〇、売上高(85.8B、予想84.17B)〇
  • Amazon.com (AMZN):EPS(1.26、予想1.03)〇、売上高(147.98B、予想148.68B)×
  •  

半導体

  • AMD (AMD):EPS(0.69、予想0.6779)〇、売上高(5.84B、予想5.72B)〇
  • Qualcomm (QCOM):EPS(2.33予想2.25)〇、売上高(9.38B、予想9.21B)〇
  • Arm (ARM):EPS(0.4、予想)、売上高(939M、予想)
  • Lam Research (LRCX):EPS(8.14、予想7.58)〇、売上高(3.87B、予想3.82B)〇
  • Intel (INTC):EPS(0.02、予想0.1)×、売上高(12.83B、予想12.93B)×

 

指数・統計:

  • 10年国債利回りは▼41bp、▼10%近くの低下、3.79
  • 米株価三指数はともに▼2%以上の下落
  • FRB政策金利(上限金利) 5.5%(予想5.5%、前回5.5%)
  • ISM製造業景気指数 46.8(予想49.0、前回48.5)
  • 失業率 4.3%(予想4.1%、前回4.1%)
  • 非農業部門雇用者数(NFP、前月比) 114千人(予想175千人、前回179千人)
  • 平均時給(前年比) 3.6%(予想3.7%、前回3.8%)

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保有資産実績:

  • 合計保有量は0.7%増加、レバレッジETFに+2.6%追加
  • 資産評価額は▼3.6%減少、累計損益率は15.0%
  • 香港株を除いて全セグメントで減少、レバレッジETFは▼9.6%の減少
  • 個別では14銘柄中7銘柄が減少、最大はSOXLの▼25.0%、次いでXMTR▼16.0%、最大増加はTMFの+18.4%

 

含み損益週間差異

  • コア投資A:グローバルREIT+0.3%、世界割安成長株▼3.0%、米国株投信+0.6%
  • コア投資B:GLD+2.1%、VTI▼2.5%、JNJ+2.2%、AT&T+1.9%
  • レバレッジETF:SOXL▼25.0%、QLD▼6.4%、TMF+18.4%
  • 小型株個別銘柄:ドクシミティ(DOCS)▼4.2%、ゾミトリ(XMTR)▼16.0%、CSディスコ(LAW)▼6.8%
  • 香港株:0142FP+0.9%

 

今週の動き:

  • ISM非製造業景気指数 (予想51.1、前回48.8)

 

Be water, my friends.