水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

プロフェショナル茶坊主

 お腹が捩れるほど笑える友人との時間は貴重だと改めて感じました。今回の久しぶりの帰国は久しぶりであるだけに、長めの休暇にしたのですが、それでも会いたい人に全て会うことはできませんでした。

 会社の友人との会話では、お寒い会社の状況の一端を知りました。少し前から経営層が外部の人材で占められるようになり、経営と執行の分離が明確になり、それに伴って本社や間接部門のポジションをどんどん外部から起用するようになりました。

 そしてそれは、プロパーの追い出しを伴います。需要が縮小する状況下でバブル期に大量に採用した社員(私もその一人)を雇用し続けることはそもそも無理があるのと、ある勢力がある経営層にとっては目障りになるという二つの側面があります。

 一方、CRSやマーケティング、あるいはITの分野などではともすると直接利益を生まない自己満足的な活動、以前から繋がりのある息のかかった業者の起用など怪しげな金の使い方が散見されるようになります。そして中間層の一部は茶坊主化が進みます。

 こうした現象は多くの企業に共通していると想像しています。プロフェッショナル経営者なるものがもてはやされたり、あるいは疑問視されながら中間層も流動化が進む中、「プロフェッショナル茶坊主」が生産されている訳です。

 このようになると、やりがいを持って毎日仕事をしている人はほとんどいなくなるのではないでしょうか。受注をし、納品し、利益を得る、そしてそれを増やす、というシンプルなプロセスを通じて価値を生み出し自身の貢献を実感できる人がいれば、それは今の時代においてはかなり幸せなことだと思います。

Be water, my friend.