水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

米国株 先週の動き 2023月2月13日〜2月17日

  注目の物価指数はCPI、PPIともに予想を少し上回る結果となり、現在進行中のインフレーションがそう簡単には収まらないことをあらためて暗示しました。小売売上高にみられるように依然として経済は底固く、市場の利上げ予想もターミナルレート5.25-5.50が優勢となっており、株価上昇に対しては向かい風が吹いてきたようにみえます。

 一方、5.00-5.25で打ち止めが適切という連銀総裁の発言もあるように5月あるいは6月で利上げが終わる、というのが今のところのやや楽観的シナリオと考えています。VTIは毎月継続して購入していますが、しばらく購入を控えていたSOXL、QLDもそろそろ追加投資を検討していきます。 

 

期間:2023年2月13日〜2月17日

概況:

  • 10年国債利回りは上昇が止まらず、先週の3.74からさらに3.83
  • 米株価三指数は大きな動きはなく、ナスダック総合がわずかに+0.6%
  • 香港ハンセン指数は+0.6%
  • 消費者物価指数(CPI、前年比) 6.4%(予想6.2%、前回6.5%)
  • 小売売上高(前月比) 3.0%(予想1.7%、前回▼1.1%)
  • 生産者物価指数(PPI、前年比) 6.0%(予想5.4%、前回6.5%)
  • ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▼5.8(予想▼18.2、前回▼32.9)
  • フィラデルフィア連銀景況指数 ▼24.3(予想▼7.4、前回▼8.9)

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保有資産実績:

  • 合計保有量は増減なし
  • 評価額は+0.4%の増加、累計損益率は▼11.8%
  • セグメントではコア投資A、コア投資B、米国IPO銘柄が増加
  • 個別では13銘柄中8銘柄で増加、最大はDOCSの+3.2%

 

含み損益週間差異

  • コア投資A:グローバルREIT+2.0%、世界割安成長株+3.1%、米国株投信+0.4%
  • コア投資B:VTI+0.0%、J&J▼1.1%、AT&T+1.3%
  • レバレッジETF:SOXL▼1.1%、QLD+0.5%、TMF▼1.1%
  • IPO銘柄:ドクシミティ(DOCS)+3.2%、ゾミトリ(XMTR)+0.3%、CSディスコ(LAW)▼0.5%
  • 香港株:0142FP▼0.4%

今週の動き:

2月24日(金)PCEデフレータ(前年比)(予想4.9%、前回5.0%)

Be water, my friends.

中国式近代化

 香港にある北京の出先機関として中央政府駐香港連絡弁公室が設置されていますが、昨年10月の党大会で中央を初めとする新たな人事が行われ、この弁公室にも新しい主任が任命されています。

 新主任の鄭 雁雄(ていがんゆう)は広東省出身の共産党員としての経歴をもち、2020年7月から香港特別行政区に着任しています。香港国家安全維持法施行に伴なってアメリカ大統領令によって発せられた米国内資産凍結などの制裁対象に指定されています。

 鄭主任は2月15日に弁公室においてメンバーに対して講和をし、その中でビジネスハブとしての香港の重要性について述べた内容は以下のとおり。

  • 香港は本土のバックアップを背に、世界とつながる役割をもつという強みを活かすべきだ
  • 香港はかつて広東省に対する海外直接投資の90%に寄与しており、今でも60%が香港を経由している
  • 香港はオフショアの人民幣取引に対して重要な役割をもち、国家統一の模範となる
  • 香港は中国式近代化の拡大を支えるだけでなく、むしろその先頭に立つ

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 中国式近代化と言っているのは習近平主席が主張する、近代化と西洋化は別のことであり、中国式の近代化は発展途上国のよき模範となる、というコンセプトです。トゥキディデスの罠で指摘されるスパルタとアテナイの緊張関係を体現する米中の現状を中国共産党総書記は鮮やかに名言していると思います。

 米国に対して台頭する中国の「中国式近代化」に香港が貢献する?ボタンを掛け違えているようなむずむずした気持ち悪さを感じますが、そもそも社会主義市場経済を標ぼうするご都合主義の前提から思えばなにを今更、ということでもありましょう。

Be water, my friend.

米国株 先週の動き 2023月2月6日〜2月10日

 長期金利の上昇が止まらず、今年1月の水準まで引き上げられています。FRB各理事のタカ派的発言もあり、今週は相場が下落しました。今週は注目のCPIの発表がありますので、ここが短期の上昇局面が継続するかどうかの分かれ道になるのではないでしょうか。

 どきどきしますね。

 

期間:2023年2月6日〜2月10日

概況:

  • 10年国債利回りは先週に続いてさらに大幅な上昇を示し、3.74
  • 米株価三指数はともに下落、特にナスダック総合が▼2.4%
  • 香港ハンセン指数は続落し、▼2.2%
  • ミシガン大学消費者信頼感指数(速報) 66.4 (予想65.1、前回64.9)

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保有資産実績:

  • 合計保有量は増減なし
  • 評価額は▼2.3%の減少、累計損益率は▼12.2%
  • セグメントでは香港株以外で減少、最大の減少は米国IPO銘柄の▼7.3%
  • 個別では世界割安成長株と香港の0142FPがプラス、他は減少、最大の減少はDOCSの▼9.8%

含み損益週間差異

  • コア投資A:グローバルREIT▼2.1%、世界割安成長株+0.1%、米国株投信▼1.8%
  • コア投資B:VTI▼1.3%、J&J▼1.5%、AT&T▼2.7%
  • レバレッジETF:SOXL▼4.1%、QLD▼3.3%、TMF▼3.4%
  • IPO銘柄:ドクシミティ(DOCS)▼9.8%、ゾミトリ(XMTR)▼7.3%、CSディスコ(LAW)▼0.6%
  • 香港株:0142FP+3.0%

今週の動き:

2月14日(火)消費者物価指数(CPI、前年比)(予想6.2%、前回6.5%)

2月15日(水)小売売上高(前月比)(予想1.7%、前回▼1.1%)

2月16日(木)生産者物価指数(PPI、前年比)(予想5.4%、前回6.2%)、フィラデルフィア連銀景況指数(予想▼7.4、前回▼8.9)

Be water, my friends.