水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

米国株・中国株 先週の動き 2022年10月31日〜11月4日

 金曜日に発表された雇用統計がようやく労働需要のスローダウンを示して市場が反発しましたが、その前のFOMCでターミナルレート(利上げ政策の着地点)引き上げが提起さたため一週間の動きとしては反落となりました。

 年末に向けては短期的な上昇機運に乗っていくかと思いきや、またしてももやもやした展開になってきました。今週のCPIで年末までの短期の流れをみていこうと思います。

 

期間:2022年10月31日〜11月4日

概況:

  • 10年国債利回りは再び勢いを増して上昇、4.16
  • 米株価三指数は揃って下落、特にナスダック総合指数が▼5.6%の大きな下落
  • 香港ハンセン指数は+8.7%の大幅続伸
  • ISM製造業景気指数 50.2(予想50.0、前回50.9)
  • ISM非製造業景気指数 54.4(予想55.2、前回56.7)
  • 失業率 3.7%(予想3.6%、3.5%)
  • 非農業部門雇用者数(NFP、前月比) 261千人(予想191千人、前回315千人)
  • FRB政策金利(上限) 4.0%(予想4.0%、前回3.25%) 

保有資産実績:

  • 合計保有量は増減なし
  • 評価損益率は▼3.2%、累計損益率は▼20.4%
  • 香港株を除いたセグメントで減少、特にIPO銘柄が▼6.3%の大幅減少
  • 個別も同じく香港の0142FPが+4.5%増加した以外は全て減少、XMTRが最大▼11.5%の減少

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含み損益週間差異

  • コア投資A:グローバルREIT▼0.9%、米国株投信▼2.5%
  • コア投資B:VTI▼2.9%、J&J▼2.1%、AT&T▼0.6%
  • レバレッジETF:SOXL▼1.8%、QLD▼7.7%、TMF▼2.0%
  • IPO銘柄:ドクシミティ(DOCS)▼2.6%、ゾミトリ(XMTR)▼11.5%、CSディスコ(LAW)▼4.4%
  • 香港株:0142FP▼4.5%

今週の動き:

11月10日(木)消費者物価指数(CPI)(前年比)(予想8.0%、前回8.2%)

11月12日(土)ミシガン大学消費者信頼感指数(予想59.7、前回59.9)

Be water, my friend.

香港の財務長官

 香港金融管理局が主催するグローバル金融サミットが11月1日から開催されました。Covid-19の影響を受けて以来、香港で行われる初の国際イベントであり、世界各国から200名以上を招いてのサミットです。香港政府としては、中国大陸ほどではないにせよ、他国と比較して厳しい入境制限、行動制限をとっていたため外国人居住者や外資企業の流出による経済的影響を受けている香港が再び門戸を開くことによって、金融ハブとして、あるいはハイテクの拠点としての存在意義をアピールしたいというねらいがあります。

 これに対してアメリカでは数名の議員から香港訪問は控えるべきだとの要請がありました。アメリカは2020年に、中国による香港国家安全維持法の施行を受け、トランプ大統領が香港に対する優遇措置を廃止する大統領令に署名しました。これを受けて米財務省は、香港の自治侵害などを理由に、当時の行政長官である林鄭月娥(キャリー・ラム)を含む11人を制裁対象としました。この11名に現行政長官の李家超(ジョン・リー、当時保安局長)が含まれており、今回の議員要請は米国が制裁対象としている香港行政長官の管轄下で開催される本サミットに米国の金融機関トップが出席するのはいかがなものか、というものです。

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 結果、Citigroup CEO(Jane Fraser)とBlackstone president(John Gray)の二名がCovidを理由に欠席となりました。(Covidの陽性反応が確認されたという意味か、Covidのリスクを懸念してという意味かは不明)また、Barclays group CEO( C. S. Venkatakrishnan)が予定を変更するというで欠席。Capital Group CEO (Timothy Armour)は健康上の理由で欠席となりました。主要な金融機関のトップ四名が欠席ということです。
 おもしろいと思ったのは、香港財務長官のPaul Chan。財務長官は本サミット主催者の一人ですが、先週サウジアラビアを訪問してCovidの陽性反応が出てしまいました。マスクをせずに会談している写真が載っているその記事を読んだとき、翌週に大事なイベントが控えているのにずいぶん迂闊な人だな、と思いましたけど。10月31日、今回のサミットに先駆けて行われた香港 Fin Tech Weekで同長官がHong Kong ‘back in business’とアピールしたとあったのですが、記事のコメント欄で「陰性反応を確認して執務に戻った自分のことを言っているのだろう」と揶揄されていました。

sc.mp


 財務長官は米英の主要金融機関トップの金融サミット欠席について以下のようにコメントしています。
“it is understandable” that four top bankers could not make it due to Covid infections and personal reasons, but assured that the summit earns a lot of support from international guests.
 「四名の金融トップがCovid感染で出席できなくなったのは理解できる。」うーん。それはそうだろう。これ、まじめに言ってるんですよね。悪い人ではなさそうですね。
Be water, my friend.

米国株・中国株 2022年10月の運用成績

 10月はGood news is bad newsとその逆が交互に現れるようなねじれた感覚を持った人が多かったのではないでしょうか。雇用が予想を上回り、物価指数は若干予想を上回るも前月比では改善の傾向、しかし景況感は徐々に悪化、企業業績は予想したほど悪くない、というまだら模様になってきました。月を通してみると、株価指数は上昇、特にダウ工業指数が+14%という力強い反発を示しました。

 保有資産では+5.7%の増加、S&P500の+8.0%に及びませんでした。レバレッジETFは半導体のSOXLが振るわず、IPO銘柄も小幅ながらマイナス、ウエイトは小さいですが香港株が大きく下落したのが影響しました。グローバルREIT、AT&Tが約+10%の増加と好調です。 

 追加投資については前半でSOXLとQLDを購入、全体で+1.8%、レバレッジETF枠で+6.7%の増加となりました。

2021年末を基準として2025年に資金投入量1.5倍、評価額+40%を目標に月次の運用成績をレビューしていきます。

 市場概況:

1)米経済指標

  • ISM製造業景気指数 50.9(予想52.5、前回52.8)
  • ISM非製造業景気指数 56.7(予想56.4、前回56.9)
  • 失業率 3.5%(予想3.7%、3.7%)
  • 非農業部門雇用者数(NFP、前月比) 263千人(予想250千人、前回315千人)
  • 生産者物価指数(PPI、前年比)8.5%(予想8.4%、前回8.7%)
  • 消費者物価指数(CPI、前年比)8.2%(予想8.1%、前回8.3%)
  • 小売売上高(前月比)0.0%(予想0.2%、前回0.4%)
  • ニューヨーク連銀製造業景気指数▼9.1(予想▼4.2、前回▼1.5)
  • フィラデルフィア連銀景況指数▼8.7(予想▼4.5、前回▼9.9)
  • コンファレンスボード消費者信頼感指数 102.5(予想105.5、前回107.8)
  • 実質GDP(前期比年率、速報値) +2.6%(予想+2.3%、前回▼0.6%)
  • PCEコアデフレータ(前年比) 6.2%(予想5.2%、前回4.9%)
  • ミシガン大学消費者信頼感指数 59.9(予想59.7、前回59.8)

2)相場関連指標(前月末比較)

  • 米長期金利:4%台を維持、+7.2%の上昇
  • 米国株式三指数:ダウ工業平均が大きく上昇し+14%、S&P500、ナスダックも反発
  • 香港ハンセン指数:二か月連続で二桁%の下落、▼14.7%

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保有資産概況:

1)年初来

  • 保有量+35.5%増加、評価損益率▼24.9%下落

2)月次

合計:

  • 保有量+1.8%、評価損益率+5.7%増加
  • レバレッジETFに追加投資
  • コア投資Aが最大+8.6%の増加、コア投資B、レバレッジETFも増加

コア投資A: 

  • 累計損益率+7.8% 前月比+8.6%
  • グローバルREIT 21.6% 前月比+9.8%
  • 米国株投信 ▼3.4% 前月比+6.0%

コア投資B: 

  • 累計損益率▼8.7% 前月比+7.3%
  • VTI ▼11.0% 前月比+6.7%
  • J&J +5.6% 前月比+6.4%
  • AT&T ▼35.3% 前月比+10.2%

レバレッジETF: 

  • 累計損益率▼47.6% 前月比+6.1%
  • SOXL ▼68.0% 前月比+3.7%
  • QLD ▼36.1% 前月比+7.7%(+2.3%追加投資)
  • TMF ▼72.8% 前月比▼6.3%

米国IPO銘柄: 

  • 累計損益率▼38.0% 前月比▼0.2%
  • DOCS ▼59.5% 前月比▼5.7%
  • XMTR +4.9% 前月比+5.7%
  • LAW ▼76.4% 前月比+1.6%

香港市場: 

  • 累計損益率▼21.5% 前月比▼11.7%
  • 0142FP ▼21.5% 前月比▼11.7%

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