FRBの議長に現議長のパウエル氏続投が決まり、長期金利が+5.8%上昇しました。ダウ工業平均がわずかに+0.05%上げましたが、S&P500 、ナスダック総合指数が下落。VIX指数も+7%の急上昇です。
ジョンソン＆ジョンソンも△1.32%の下落で$160を割り込んでしまいました。38,000にも上るベビーパウダー訴訟を抱えており、子会社に事業と資産を分割したあとに破産申請するスキームによって清算をしようとしていますが、なかなかすんなりとはいかないようです。
すでにLTL Managementという子会社に資産、負債を譲渡し、10月14日にノース・カロライナ州破産裁判所にChapter11（米連邦破産法11条、日本の「民事再生法」に相当）を申し立てをしましたが、ニュー・ジャージー（J&Jの本社登記地）の裁判所に移管すると申し渡されました。
そして今度はニュー・ジャージーの破産裁判所判事のMichael B. Kaplanが被害者側が和解に反対していることからLTLの破産申し立てに「待った」をかけています。
簡単に言えば、Chapter11（米連邦破産法11条、日本の「民事再生法」に相当）の「悪用」と批判されるような今回のスキームをそう簡単に肯定してよいものか、という慎重な姿勢が表れているということだと思います。当然といえば当然です。
まず来年の1月に今回の破産申し立ての正当性を審理するための聴聞が行われる予定になっており、決着にはまだ時間がかかりそうです。
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