水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

香港の人材

 日本人駐在員が集まる会合に参加する目的は①新しい顧客を開拓する②市場、商習慣、法規など現地情報を仕入れる だと思います。私の場合は①はあてはまらないので②の目的と、単純に友人を見つけるということになります。これも三つ目の目的といえるでしょう。①のタイプの人は少なからずいるので、名刺交換の翌日にはご挨拶にお伺いしたいとメールをいただきます。ヒマなので、大歓迎とばかりにお越し願います。

 実は香港に来てから三年、この種の会合に参加したことがなく、今週初めてとある機会に参加してみました。①のタイプのお一人は天然水のデリバリーをしている会社の方で、無料サーバーレンタルに惹かれて早速顧客登録しました。市販品と比べて価格は少し高くなりますが、こういう環境で仕事をしている同じ日本人として助け合いは意味があることだと思っています。

 香港で二十年、という猛者もいます。5年前に独立して人材紹介をされているのだそうです。香港の人材、あるいは働きぶりについてかねがね感じていることがあり、私はことあるごとに日本人の視点として日本人の人に尋ねています。それは、「平均的に水準が高く、モラルや責任感があり、総じて信頼感がもてるが、積極性や独創性がなく物足りなく感じる」というのもです。

 この方に訊いてみると、日本人の総経理と話をすると同じように言われる方がいるとのことでした。その総経理は私と同じく中国での経験を経て香港に来ています。その場合、日本ー中国ー香港の三拠点の相対評価になり、香港はある点で日本に近く、ある点では中国に近い、というふうにみることになります。中国は、特に私がいた頃は経済的にも絶頂期で社会に活力が漲っていたこともあり、積極性、独自性、といった点で感心させらることが少なからずありました。一方で、人の流動性が高く、常識やモラルの点で我々との差と個人間での差が大きく、採用や教育は今の香港と比べるとはるかに難易度が高い仕事でした。

 考えてみれば「物足りなく感じる」というのもかなり贅沢なことかもしれません。そして外からの視点で見たとき、私を含む日本人も「優等生だが物足りなく感じる」と思われているかもしれないなあと思いました。

Be water, my friend.