水になるブログ

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香港入境隔離撤廃秒読み

 香港は2020年の国家安全法制定によって中国の一都市に成り果てたとされ、これまで築いてきた国際都市としての地位を徐々に失っていくとの見識が喧伝されています。実際、金融センターとしての機能低下、人材の流出など深刻な危機に直面しているのは事実です。実質的な要因は中国本土ほどではないにせよ、欧米諸国や他のアジアの国とはかけ離れた極端な感染症対策をとっていることにあります。

 香港政府は8月の初め、それまでの7日間の指定ホテル隔離を3+4、3日間のホテル隔離+4日間の自宅待機に緩和しました。これは大方の見立て通り、人の往来に大きなインパクトを与えることはありませんでした。一方で3+4を0+7に変更する案が検討されてきましたが、今週に入っていよいよ隔離撤廃が秒読み段階に入ってきました。

 中国は依然”dynamic-zero” Covidを維持している中で香港は「一国二制度」の下で独自の政策をとることを認められているようです。厳しい台所事情を抱える北京としても香港のATM機能が失われることはcriticalですから、当然のご都合主義的対応だと思います。今週、香港マカオ事務弁公室の黄柳権副主任は香港が独自政策をとることについての北京の支持を確認するコメントを発しています。

sc.mp

 いずれにせよ我々のような駐在員を含めて香港に居住する人にとってはgood newsです。個人的にはホテルでの隔離が撤廃されれば近くのタイやフィリピンにいる友人のところに行きたいと思っています。一方、香港を訪れる旅行者に戻ってきてもらうにはまだハードルが高い、ということになります。7日間の待機期間は自分が勤めるオフィスに行ったり買い物に行ったりすることができますが、レストランに入ることはできません。

Be water, my friend.