水になるブログ

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今週のふりかえり 2022年6月第四週

 今週も終わりました。来週7月1日は香港の返還25周年です。北京から国家主席をお迎えするにあたり、関係する政府高官は隔離に入ったのですが、そのうち二名の感染が確認されました。俄に国家主席の訪問にも暗雲が漂い始めました。7月1日は次期行政長官李家超の就任式でもあります。キャリー林現行政長官の最後のお務めでもあり、有終の美を飾るべきところですが、なんともお粗末な部下がいたもので同情を禁じ得ません。

 それはともかく、香港自体の新規感染者数がこのところ1000人を超えて日々増加する傾向にあり、新たな規制強化につながらないか心配になります。新しい行政長官はより北京に忠実な立場をとっている人物と伝えられていますので、就任早々張り切って思いっきり忖度するような施策を打ってくるのでは、と心配します。

 香港と上海はともに1840年代に英国によって開港せしめられ、時代と共に産業や都市開発などで相互に影響を与えながら発展してきました。改革開放以降、香港が上海に与えた影響の一つは南京西路や淮海路の商業開発に直接見ることができます。2007年から上海で生活した私は、北京五輪や上海万博を控えて経済発展の頂点に立つ前夜の高揚感を共有していました。そのとき上海からみる香港は経済的、商業的に先に発展したお手本としての憧れの都市でした。

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 その香港の命運は1997年の返還を一つの基点として木の葉のように揺れていくことになる訳ですが、一方、上海の現在も目を疑うような惨状が展開されており、この二つの国際都市のほんの20年か30年の趨勢にも大きな時代のうねりを感じずにはいられません。来週の香港返還25周年を迎えて、短い時間ではありますが私自身が居を構え、経済活動に参加した世界に誇れる二つの素晴らしい都市の相互の影響や関係について改めて歴史を紐解いてみたくなりました。

Be water, my friend.