水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

香港の生活環境はよくなっているか

 香港と言えば、住宅が狭く、物価が高いと言うイメージです。もちろん魅力的なところ、良いところがたくさんありますが、生活環境として良くないと思う現象は不動産デベロッパーの寡占と儲けすぎが諸悪の根源と言うのが私の通説です。

 物価をどう測り、比較するかはときどきアタマがこんがらがる問題です。例えば有名なビッグマック指数(これは為替の指標ですが)、日本は390円で今日のレートで香港ドルに換算すると22.8ドルになります。香港の価格は22ドルで、やや安い。もちろん物価は個々の商品の値段で比較はできませんが。

 日本では最近、価格改定(値上げ)の発表が目立つようになってきました。「うまい棒」が42年の歴史で初めて値上げをしたそうですが、こんな現象が起きるのは世界でもこの国だけではないでしょうか。香港のビッグマックの価格は2000年から比べて二倍になりました。豆豉鲮鱼 (Fried dace with salted black beans)と言う香港や広東省ではどこの家庭でも常備しているような缶詰商品がありますが、1997年からの比較で六倍になっています。

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 一方で月額賃金の中間値で見ると、収入水準の上昇は1997年以来でわずか68%。実質賃金の低下と貧困化はここにもあったんですね。また、日本と比較してこれは安いな、と思うのはMTRやバスの料金です。MTRなら初乗りはHK$5で、86円、バスの最低料金も同じくらいです。MTRは路線拡張も進み、利用者数で1997年から1.7倍に増えています。利便性もとても良いと思います。

 それでMTRの株も買ったんですが、一年間安定しているだけだったので資金を移動させるために売却しました。高配当安定株として長期保有しても良かったんですけどね。

Be water, my friend.