香港入境後の一週間の指定ホテル隔離が終わり、いよいよ本来の生活に戻りました。隔離中は食事などを含めた生活環境としてはまずまず快適でしたが、部屋の外に一歩も出られない、食べたいものが食べられない、という環境はやはり窮屈なものです。
そう考えると、現在も続く上海の状況の過酷さの一端がわかるというものです。かれこれ二ヶ月になろうとしています。これだけの期間、2000万人を超える大都市が行動の自由を奪われており、人々の精神に与える影響について考えてみると、その負のエネルギーたるや凄まじいものがあります。
香港は香港国安法の制定など、一国二制度がなし崩し的に反故にされたと認識されることがありますが、北京のゼロコロナ政策に対しては全く異なる、あるいは逆方向への舵が切られており、この点に関しては香港の独自性は際立っています。一方、上海で行われている都市封鎖は共産党国家の恐ろしさについて、天安門事件以来、思い知らされたと感じています。
Be water, my friend.
