水になるブログ

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恒隆地産について Plaza 66の思い出

 2007年に上海で生活を始めたとき、ショッピングモールは今のように整備されておらず、太平洋百貨、新世界商城、友誼商城などは時折立ち寄ってはみるものの、地元向けのテナント、品ぞろえで満足できるものではありませんでした。(太平洋は台湾資本、新世界は香港)

 浦西側の二大メインストリートは南京路と准海路ですが、ともに香港資本の開発が目立ちます。淮海路には地下鉄1号線黄陂南路駅があり、その名も「香港広場」というモールと、近くには新天地(香港瑞安集団の開発)があります。

 南京西路駅の近くには伊勢丹と並んでPlaza 66があります。Plaza 66は恒隆地産(Hang Lung Properties)によるラグジュリアスなショッピングモールで、実際に買うものはあまりなかったと思いますが(貴いものばかりで)、こういう場所もあるのかと歩いているだけでも楽しめた記憶があります。(今の中国なら特別感心するようなことではありませんが)

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 恒隆地産は、もう一つの繁華街、徐家匯にも大きなコマーシャルビルを開発しています。こちらは恒隆広場という名前です。徐家匯は自宅とオフィスの中間点だった時期があり、たまに買い物や食事をしました。

 香港のスタイルや恒隆地産のブランディングは私の心理に深く印象づけられました。当時の私は、「香港は洗練されているなあ」と思っていたものでしたが、それから10年以上が過ぎて今度は香港で生活を始めると、時の流れを感じずにはいられません。香港は先に発展し、大陸がこの十年で大きく変化したからです。

 香港に赴任して初めての大型案件受注が恒隆地産のプロジェクトだったのも因縁を感じてしまいます。

Be water, my friend.