事業を起こす、という場合もそうですが場所や環境を選ぶことが非常に重要だと言います。中国で全土に代理店網をもつビジネスを経験しましたが、店舗販売において、宣伝、商品、サービス、価格、どれも重要な中で「店舗の位置」がいかにcriticalであるか、ということを学びました。
株式投資を始めるにあたって米国投資を選択するのも、理由があります。日本、ヨーロッパ、中国、インド、先進国、などと比較していくつかの条件が重なって米国株投資がベストであろうと判断するわけですが、「将来にわたって人口が増加し続ける」というのがcriticalな条件のひとつになります。
2022年3月14日発行のTIME誌で"Why isn't inflation ending?"という記事を読みましたが、インフレーションが長引く理由として労働力不足による賃金上昇をとりあげています。日本にいると、なんだかうらやましい気がします。労働力不足の原因のひとつは高齢化と早期リタイヤです。20%が65歳以上の人口が占める状態を"super-aged"と言っていますが、2028年米国全体がこの状態になるという試算があります。
ここ数年の株式市場の活況により資産を増やしたsuper-agedにさしかかる層がパンデミックをきっかけに早期リタイヤをしています。また、驚いたことに人口そのものが増加率低下を招いています。2021年の人口増加率は0.1%で、建国以来の低水準だそうです。出生率が低下しています。
また、米国といえばなんといってもそのidentityでもあり、発展を支えてきた大きな要因として移民政策があります。しかし、これもすでに減少が続いており、Covidでさらに低下しています。
インフレーションが長引くことが予想される一方で、さらにファンダメンタルな長期的に影響を与えるデモグラフィック要因にこのような変化が起きていることは知っておくべきですね。
Be water, my friend.