TencentのM&A案件が米CFIUSの審査にかかっているというニュースです。対象はイギリスのSumo groupで、同グループは米国にも拠点をもっていることからCFIUSの審査対象になっています。
Tencentとしては7月に中国当局から独占的地位の制限を強化され、事業リソース獲得の対象をますます外に求めて行く必要に迫られているのでしょう。個人的には成功してほしい案件ですが、どうも分が悪そうです。
Facts
CFIUS:Committee on Foreign Investment in the United Sates、対米外国投資委員会、米国財務長官が議長を務め、米国企業や事業への外国からの直接投資に関する国家安全保障への影響を検討する
- 1975年、ジェラルド・フォード大統領の大統領令によって設立された
- CFIUSは外国企業の買収案件を審査し、承認する
- トランプ大統領時代の事例
アリババ傘下のアントによるマネーグラム買収阻止
シンガポール半導体企業によるクアルコム買収阻止
TikTokの米国における使用禁止およびアメリカ企業への売却要求
Sumo Group:Microsoft、Playstation、Nintendoなどのプラットフォームにゲームを開発するSumo Digitalなどを傘下に所有するイギリスの企業
- イギリスのほかにポーランド、カナダ、インド、アメリカにスタジオがある
- TencentはSumo Groupの8.8%を所有しているが、今年7月に残りの株式を取得することに合意したと発表があった
Be water, my friend.