ジョンソン&ジョンソンの第三四半期決算はEPSが予想を上回り、株価は$163.87、+2.34%上昇しました。前回の決算発表時は$169.49でそこから$179まで上昇しましたが、今回はどうでしょうか。
- 売上高:前年同期比+11%の$233.4億(予想$237.2億)
- EPS(1株あたり利益):$2.6(予想$2.35)
- 売上高増加の内訳
医療機器:+7.6%
処方薬品:+14%
消費者向け製品:+5.7%
売上高が予想を下回る結果となった要因のひとつに、同社の医療機器を使用する選択的施術が今夏のCovid-19の感染拡大によって需要が抑制されたことがあげられています。選択的施術(elective procedure)はたとえば美容整形など、不要不急といってよい範疇の医療行為です。
こうした需要が感染の沈静化に伴って再び顕在化するという期待のほかに今後の業績に対するポジティブな要素は、
- 同社のCovid-19の追加ワクチンがFDAの承認を受けて市場に投入される見通し
- ベビーパウダーに関する巨額の訴訟債務を整理するための事業分割-破産手続きの進行
などがあります。
ジョンソン&ジョンソンは通年の1株あたり利益を前回決算時の見通し$9.6-9.7から$9.77-9.82に上方修正しました。
Be water, my friend.