水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

米国株 9月FOMC議事録とインフレーション

 昨夜は長期金利が1.549と約2%戻し、S&P500、ナスダック総合指数が反発、ダウ工業平均が続落しました。

 水曜日、9月のFOMC会議の議事録公表と消費者物価指数の報告があり、予想を上回るインフレーションとその長期化が今後の金利上昇、株式市場へのネガティブな影響を裏づけています。

 「今回のインフレーションは一時的」というパウウェル議長の見解や市場の見方が、明らかに、どうも違うよね、これは一時的には終わらない、という見方に変わってきています。

 パウウェル議長は「一時的」の前提を変えておらず、FRBの目標である物価と雇用の安定を実現していくのにこれまでにない困難な状況にある、と認めています。また、もうひとつの不安定要因として来春に任期が到来するFRB議長の後任または続投についてバイデン大統領が未だ発言していないことも上げられています。

www.wsj.com

9月21日、22日FOMC会議の議事録

  • 1200億ドルの債券購入の縮小(テーパリング)に対するコンセンサスが強まった
  • 債券購入縮小は今年11月から開始、来年の6月には完了、毎月150億ドルづつ減らしていく
  • 背景にはインフレーションが中央銀行、民間エコノミストの予想よりも長引く懸念がある
  • FOMCの参加者の中にはより早期の債券購入縮小を望むものもいるが、これは来年の利上げをにらんだものである
  • 前提としてインフレがFRBの2%を超える水準が継続すると見ているからである
  • 18人の委員のうち半数が2020年末までの利上げを必要とすると予想している

インフレーション

  • コア物価(食料品とエネルギーを除いた)は8月に対前年で3.6%上昇した
  •  サプライチェーンの混乱と労働力の不足が背景にある
  • 5月以来、対前年比での消費者物価上昇の速度は13年ぶりの水準である
  • 物価については当初、中古車価格や航空運賃など限られた対象が話題になっていたが水曜日の報告ではより広範な物価上昇が確認された
  • 特に住宅やレストラン業界が際だっており、景気後退の循環局面とみられている
  • アトランタのFRB理事は今のインフレーションについて「一時的」と称するのをもう止めるべきだと主張している
  • サプライチェーンの混乱は早期に解決しない

Be water, my friend.