9月に入ってから米国株は曲がり角を迎えていますが、買い待ちをしている投資家の一人として先行きが楽しみでもあり、不安でもあるという非常に微妙な心持ちにあります。やはり、相場というのはそのとき、その最中にいないとわからない臨場感をもっていることをあらためて感じます。今は株価の下落または調整局面にあり、更なる下落に向かうのかまた回復するのか不透明ですが、先行きに対するマイナスの材料が目立つ割にはVIX指数などをみてもまだ20台で、「不気味な楽観」といった印象です。
さて株価の先行きにとってあまり明るい要素、話題がないのですがこういうときこそ世の中を俯瞰してみる必要があると思いますので、たんたんと今起きている出来事や事実を確認しておきたいと思います。金融相場から業績相場への以降がスムーズにいかず、少なくともふらふらとした足取りで進んでいる状態かと思います。
株式を購入する個人投資家にとっては「落ちてくるナイフはつかむな」という格言の重みを噛みしめているのが今の状況ではないかと思います。私も自分を戒めて、たんたんと世の中を見ながらナイフが落ちたのを確認して、それから拾いにいこうと思います。
出来事
- グルーバルのサプライチェーンにおける工場の閉鎖、輸送、物流に従事する労働力の不足によって製造業の供給能力に不足が発生
- 中国各地の停電の影響による生産能力の低下
- これらを原因とすよる企業業績、とりわけ米国のクリスマス商戦への影響2014年以来の水準まで高騰する原油価格によるインフレーション
- 合衆国政府の債務上限問題
- フェイスブックの接続不能問題発生と内部告発
指数等
- 株価:この一ヶ月でダウ工業平均が△3.9%、S&P500は△5.2%、ナスダック総合指数にいたっては△7.2%の下落
- 長期金利:この一ヶ月で+8.1%の上昇
- ドル:9月21日の109.2円から9月29日は112円まで上昇
- 原油:2014年以来の75ドルを超える水準
- 物価:PCEデフレーターが年初の前年比+1.5%から+4.3%まで上昇
Be water, my friend.