昨夜、米国株価三指標がいずれも比較的大きな下落を示し、特にナスダック総合指数は△2.8%も下落しました。
先週から長期金利が上昇を続け、昨夜は実に+3.3%の上げ幅でした。先週のFOMCで11月にもテーパリングを開始、来年にも利上げを実施するとの見解が示され長期国債の購入が促されたということです。この結果、長期金利はここ数ヶ月来の高水準となっているわけです。
たまらずジョンソン&ジョンソンとETFのQLDを少し買い増ししてしまいました。
長期金利の上昇が株価にもたらす影響についてまとめておきます。
配当割引モデル
- 配当割引モデルでは将来支払われる配当を現在価値に割り引いたものを株価の理論値としており、金利の上昇は配当の魅力を下げる方向にはたらき、すなわち株価の現在価値は下がる、よって株価は下がる
債権利息
- 債権投資からの受け取り利息(インカムゲイン)と株式投資の値上がり益(キャピタルゲイン)の比較において前者の魅力が増加し、資金が移動する
ハイテク・グロース株がより売られやすくなる
- PER(株価収益率)はEPS(一株あたり利益)に対する株価の倍率で示され、この逆数、つまり1/PERを「益回り」という
- PERが100倍であれば、益回り=1/PERは1%
- 一般に、ハイテク・グロース株はPERが高く、したがって益回りが低いため長期金利上昇局面になると嫌気される傾向がある
Be water, my friend.