水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

恒大集団 デフォルト危機の影響 香港四大デベロッパー

 やはり、米国株市場はまだ様子見、警戒、といったところで大きな暴落はありませんでした。少しだけ期待したのですが、まだ早いですね。本当に株式投資というのは欲との戦い、自分との戦いなんだと実感する投資初心者です。

 昨夜の指数は長期金利が+1.15%上昇、ダウ工業平均とS&P500がわずかに下げ、ナスダック総合指数はこれもわずかに+0.22%の上昇です。

 月曜日の市場は恒大集団のデフォルト危機に対する警戒を反映したものだったと思いますが、その後なぜか、政府は資金調達を支援する「はず」などの楽観論が目立っています。

 一方で、恒大集団のデフォルトに関しては、こんなとばっちりもあるのかと思った記事がありました。

finance.yahoo.com

 香港の四大デベロッパーとしてHenderson Land、New World Development、CK Asset Holdings、Sun Hung Kai Propertiesが紹介されています。ちなみにCK Asset Holdingsは李嘉誠率いる香港最大の企業集団、長江実業グループの傘下です。

 李嘉誠はかつてアジアでもっとも富裕な人物として有名で、すでに10年以上前から中国から投資を徐々にシフトしています。同じ不動産で世界の富豪になった点では今をときめく恒大集団の創業者、許家印とよく似ていますが頂点に立ってからもなお事業発展、資産維持をするという点で許はこの偉大な先輩をよく見習うべきでした。

 Henderson Landの13%下落(2008年以来同社にとって最大)をはじめとして四社で670億ドルの時価総額が飛んだ、という記事です。

 また香港は住宅環境が整っていないことが社会的に大きな問題、不満の種ですが、中国政府の掲げる「共同富裕」の政策に則り、これら不動産デベロッパーにも住宅問題解消圧力が高まっています。

 私自身、香港に居住しているわけですが、住宅が「狭い」「高い」ことに驚いています。おそらく、こうした不動産デベロッパーは需給調整をしながら価格をコントロールしていると推測します。

 8月には共産党香港・マカオ管掌の夏宝龍が2049年までに(そんなに先?)香港の悪名高い極小住宅問題を解消するための目標を設定しました。

 不動産デベロッパーにとっては「おいしくない仕事」が増え、これまで享受してきた利幅が減らされる、ということになるのでしょう。李嘉誠の長江グループやSun Hung Kaiなどは今の仕事の取引先であり、そういう意味では市場に大きな影響が出ないことを期待していますし、実際我々にまで影響が及ぶ変化はないと思います。

 しかし一方で住宅問題の解消については社会の幸福度や生活の質という点から大いに改善すべきと考えます。私の住まいは立地もよく、新しい建築で住み心地もよいですが、とにかく狭くて高いです。

 香港ではとにかく不動産価格が高く、結果人件費、物価、時間に対する感覚、スペースのとり方など生活のあらゆる要素に影響を与えています。もう少しゆとりがほしい、といつも思っていますし、香港の人もきっと同じだと思います。 

 

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