S&P500とナスダックが最高値を記録する一方でジョンソン＆ジョンソンは△0.66%下げ、二日連続の下げとなります。S&P500のヘルスケアセクターも△0.26%下げ、こちらも二日連続。
優等生のジョンソン＆ジョンソンですが、今度はベビーパウダーによる
健康被害の訴訟案件です。
同社のベビーパウダーが原因で卵巣ガンを発症したという訴えを起こされており、裁判では25億ドルを支払うことが決定しています。今回のニュースリリース（WSJの記事ではない）ではジョンソン＆ジョンソンが巨額の訴訟費用から見込まれる負債を本体から切り離して事業を分離、破産申請する計画を協議しているとのことです。
同社は前述の25億ドルのほか、未解決の訴訟が残っており、1万9000件にのぼる訴訟を抱えているとのこと。
え？
何千人もの被害を訴える女性たちの弁護士が、この破産スキームの実行を差し止める裁判所命令を要求しているということです。
ジョンソン＆ジョンソンはこのスキームをちらつかせることによって原告側の弁護士に対して示談による決着の選択を迫り、補償金の支払いを節約しようとの作戦のようです。
うーん。訴えにある同社製品と被害の因果関係についてはわかりませんが起こっている事象からはエリン・ブロンコビッチでみた以上の巨大企業のどす黒さを感じますね。
このベビーパウダー訴訟については今後も行方を追っていきたいと思います。
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