問題児、テンセント。
Aberdeen Standard Investmentsがテンセント株を「押し目買い」、だそうです。
頼もしい。
あまり、あてにはしませんがいちおうなにを言っているのかは抑えておきましょう。
- 中国政府の意図は国民にとっての公正さを確保するものだ
- これが中国への投資を手控える理由になるか、と言えばNoだ
- しかもこのような規制による締め付けは経済が発展する過程ではどの国でもあることだ
- 新しい規制がまた始まるだろうが、政府は産業を破壊しようとしているわけではない
- 今後さらに規制が展開されるであろう住宅業界を例にとっても、大手のデベロッパーへの投資を撤退することにはならない
この記事に登場するHugh Youngなるファンドマネージャーがどのような立場、ポジションで語っているのかわからないのですが、言われている内容は少なくとも一面の真実があると思います。
こちら、8月17日WSJでは中国政府が明らかにしたインターネット企業に対する優越的地位の濫用や独占の排除に関する規制の記事です。
政府の目的とするところは、ユーザーの利便性向上や健全な市場競争だということですが、喧伝されているように、真の目的は旧勢力である浙江財閥系の弱体化なのでしょう。そうであったとしても結果として規制や施策の意図するところが実現し、産業が健全に発展することにつながらない、とは言えないと思います。
中国企業に対する投資家のポジションはこうした動きに敏感に反応しますが、一方で中国における産業の趨勢という意味では、実態が判明するのにはもう少し時間が必要だと思います。また、根底にある現体制と旧勢力との抗争の成り行きも、そう遠くない将来にはっきりとその決着がみられるのかもしれません。