水になるブログ

米国株を中心とした投資、料理、ゴルフの話題をお伝えします。

米国株・中国株 先週の動き 2022年11月14日〜11月18日

 FRBの要人発言が週前半には利上げペース減速に触れるハト派的な内容から後半は5.25%の金利水準に言及するなどタカ派的に移行し、株式市場の期待感が徐々に削がれた形となりました。先週来の楽観ムードを調整していますね。

 生産者物価指数は先週の消費者物価と同様に鎮静化の傾向を示しましたが、一方でフィラデルフィア連銀景況指数にもみられるように景気の鈍化が徐々に鮮明になってきました。

 

期間:2022年11月14日〜11月18日

概況:

  • 10年国債利回りは3.69まで下落した後で元の水準に戻り、3.81
  • 米株価三指数は▼0.0%から▼1.6%の小幅反落
  • 香港ハンセン指数は+3.8%の続伸
  • 生産者物価指数(PPI)(前年比) 8.0%(予想8.3%、前回8.4%)
  • 小売売上高(前月比) 1.3%(予想1.0%、前回0.0%)
  • フィラデルフィア連銀景況指数 ▼19.4(予想▼6.0、前回▼8.7)

 

保有資産実績:

  • 合計保有量は増減なし
  • 評価損益は▼0.8%減少し、累計損益率は▼15.7%
  • コア投資B以外のセグメントで▼1%台の減少
  • 個別ではJ&JとXMTRがともに+4%台の上昇

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含み損益週間差異

  • コア投資A:グローバルREIT▼3.8%、米国株投信▼0.1%
  • コア投資B:VTI▼0.8%、J&J+4.2%、AT&T▼0.3%
  • レバレッジETF:SOXL▼2.6%、QLD▼1.6%、TMF+1.5%
  • IPO銘柄:ドクシミティ(DOCS)▼5.0%、ゾミトリ(XMTR)+4.4%、CSディスコ(LAW)▼5.3%
  • 香港株:0142FP▼1.5%

 

今週の動き:

11月23日(水)ミシガン大学消費者信頼感指数(予想54.7、前回54.7)

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外食チェーンと生産ライン

 とにかく物価が高い香港の食生活で、外食の店選び(日本食)はシビアになります。私は料理そのもの以外では比較的こじんまりとして、落ち着ける内装、愛想よく接してくれるサービスを求めるのですが、ランチで300HK$(アルコール飲料込み、今なら日本円で約5400円)以内で探すことは不可能です。価格の基準をこれより上げてもなかなかお目にかかりません。

 寿司、焼肉、ラーメン、定食・総合のジャンルで日本のチェーン店が活躍しており、日本人駐在員としてはありがたい限りです。日本食が好きな人が多い香港の人にとっても嬉しいことだと思います。

 日本でこういったチェーン店でのサービスといえばマニュアル化されて教育された画一的な、あるいは統一されたイメージがあります。私が期待する「愛想よく接してくれる」というものとは少し違います。(個別の差はありますけど)香港の場合は、この画一的なサービスですらあまり期待できません。でもこれは理解できます。

 そこで、というべきかどうかわかりませんが、最近の香港のチェーン店はたいてい注文はQRコードをスマホで読み取ってweb上のメニューから、という方式になっています。利便性の面で良いこともありますが、なんだか味気ないなあ、と思ってしまいます。

 話は飛びますが、上海なら「愛想よく接してくれる」店員さんは珍しくありませんでした。本土の場合、サービス業の人材は農村から若い人たちが次から次にやってきて職に月、やがてステップアップを目指していくというバックグラウンドとモチベーションが香港の場合と全く異なります。

 席につくとQRを用意され、スマホで注文し、さらにこれが回転寿司になると注文したものがベルトコンベアで運ばれてきます。人との接触が一切介在しないこの効率が、美味しい寿司を手頃な価格で食べられることを可能にしているわけですが、ここまでくると工場にいるようだと感じてしまいます。ショッピングモールなどで吹き抜けた上の階から覗き込み、直線的にずらっと無機的に並んだレイアウトでお客さんが食べている様子をみるとレストランというより「生産ライン」の眺めです。

やっぱり日本人はこういうのが得意なんだなあとあらためて思います。

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香港ドルのリスク

 香港ドルで給料を得ることでいい点は為替を気にせずに余剰資金を米国株に投資できることです。香港は米ドルペッグ制をとっており、1米ドルに対して7.75HKDから7.85HKDの範囲が定められています。それに、今日本に帰って香港ドルを両替して買い物をすれば、お得です。今のレートは17.8 HKD/JPYで、一年前と比べて二割程度円安です。香港ドル建現地給は昨年から変わりません(微増)ので、円安の分、円での購買力は上がったことになります。

 この米ドルペッグの問題は、金融政策の独自性が損なわれることです。例えば日本なら、円安が進行しようとも、ある程度までは放置プレーです。香港ドルは米ドルとペッグすることが決められているので、放置はできません。つまり米国の政策金利と歩調を合わせて利上げすることになります。米国は今年2月から利上げを開始し、1月の0.25から4.0まで政策金利を上げてきました。香港は1月には0.86でしたが直近11月3日に発表した政策金利は4.25です。これは2007年以来の水準です。(日本は2007年12月の0.5から現在の−0.1で推移!)

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 というわけで世界最高水準に高いと言われる香港の住宅価格が下がっています。またそもそも米国の高金利によって資金の流入が細っているため不動産投資に対して買い手の慎重な姿勢が見られます。香港ドルで2000万以上(約3.6億円)以上のluxury homeに限ってみると今年の販売件数は新築と中古を合わせて1,800件と見られており、2013年の1,430件以来最低の水準だそうです。ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、HSBCなどの金融機関も住宅価格が引き続き下落することを予測しています。

 住宅ローン金利負担が上昇していることから住宅ローン市場も当然、縮小しています。

Be water, my friend.